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医療保険制度を理解し、次の時代を考えるために日本の医療を考える場合、国民皆保険制度が前提とされ、患者の窓口負担の額や保険加入者の保険料の増減が中心になり、その制度の在り方が問われることが少なかった。 本書は、従来の不毛の議論から脱し冷静な制度理解と制度設計に向かうための基礎と構成となっている。 第1章 わが国の医療保険制度の歴史と展開(島崎謙治)は、わが国の医療保険の成立史を振り返り、職場単位の保険と地域単位の保険に編成される経過を示し、現時点で医療保険の何が問われているのか?制度に潜む「無理」の所在をあぶりだし、本書の中心命題に対する基礎知識を提供している。 第2章 診療報酬制度の理論と実際(遠藤久夫)は、公定価格の設定の現行ルール特に政策誘導・インセンティブの働きとそれに対する各関係者の「適正化」の試み精解している。 第3章 わが国の診療報酬政策の展開と今日的課題(高木安雄)は、特に小泉政権の医療改革と一括りに名付けられてしまった最近の制度改革の動きの背景等を解明している。 第6章 薬価の現状と課題(白神誠)は、マスコミ上でも度々取り上げられた薬価の仕組みを解説している。 第7章 レセプト情報を用いた医療費分析の可能性と限界(岡本悦司)は、医療費分析の基礎資料となるべきレセプト情報が、実は使用に不向きな制度になっている状況が明らかにされる。 第8章 保険者機能強化論の経済・政策学(尾形裕也)は、「保険者機能」強化論と呼ばれる、保険者への「当事者」性の強化論が起こる背景の理解とその無理性... PR | カレンダー
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